精神分析家セルジュ・ティスロンさんの、ロラン・バルト「明るい部屋」に対する反論的著作。
写真を始める前に読んだので、写真ってこういうものなのね、と素直に聞き入れて今に至っている気がします。そんな私なので、名著といわれる、ロラン・バルトの「本家」の方はあまりしっくりきませんでした。
小難しいことはわかりませんが、やっぱり写真って”プンクトゥム”じゃなくて”同化”が大事じゃないかなあと。
家族アルバム、医学写真、フォトジャーナリズム、芸術写真…。トラウマや鏡像段階など、精神分析理論を自在に駆使し、あらゆるタイプのイマージュ=映像を論じる。バルトを批判的に乗り越える「行為としての写真」論。
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