ぼくは
いぬに なるための
べんきょうを はじめた。
うさぎのころんは、耳がたれていてちょっぴり犬にも見える「ロッブイヤー」という種。寝るときにころんと転がるので、ころんといいます。
飼い主のさえちゃんが友だちをはじめてうちに連れてきて、その友だちは言いました。
「わあ かわいい。いぬを かっているのね」
「……うん」
それを聞いてしまったころんは、健気なことに、急いでなんとか犬いなるための勉強を始めます。その姿の愛らしさがたまらない絵本です。
絵を担当した福田利之さんの、民藝というか、世界各地のフォークロアの魅力を取り込んだような、ホッとする優しい画風が魅力です。
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