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これまでに何回観ただろうか。これからもあと何回観るかしら。
『黄桃の味』を観ると『友達のうちはどこ』が観たくなって、『友達のうちはどこ』を観ると『黄桃の味』を観たくなる。

人生に絶望し自殺を決意した男が、ひとりの老人に出逢い、世界の美しさを教えられるというシンプルな物語を、繊細かつ大胆な演出で描き出す一編。監督・製作・脚本・編集は「そして人生は続く」「オリーブの林を抜けて」のアッバス・キアロスタミ。撮影はホマユン・パイヴァール。録音はジャハンギール・ミシェカリ。出演はホマユン・エルシャディ、アブドルホセイン・バゲリほか。97年カンヌ映画祭で今村昌平監督の「うなぎ」と共にパルムドールを受賞。98年キネマ旬報ベスト・テン第6位。