水の国フィンランドの自然と動物、そしてオーケストラが奏でる生命賛歌ドキュメンタリー
フィンランド映画祭2016のオープニング作品「湖のものがたり」のスタッフによる最新作。本作では自然と音楽の調和がテーマ。ヴァンター交響楽団と40人の合唱団、そして歌手ヨハンナ・クルケラによって奏でられる作曲家パヌ・アールティオの音楽が、四季を通じて生きるフィンランドの生物たちの多様性へといざなう。 さまざまな自然の音空間の中に、楽器、合唱団、歌手それぞれの場所を作り出すという、パヌ・アールティオにとって挑戦ともいえる方法で作曲された音楽は、通常の映画音楽よりも大きな役割で物語を語りだす。自然を積極的に擁護し、その状態が私たち全てにとって、いかに重要であるかを理解しているマルコ・レール監督の数十年にわたる自然との関係を結晶化させた作品。
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