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これはすごい。

『真昼』(青幻舎刊、2001年)や『光と重力』(リトルモア刊、2009年)など、今井は街路や森、部屋といった日常的な風景を写した作品を発表してきた今井智己の写真集。本書は政府が原発から半径20km圏内を「警戒区域」に設定し、立ち入り制限を始めた4月22日の前日から、原発の方角をフレームの中心に据えるという一定のルールに基づいて撮影された写真をまとめたもの。原発事故についてのいかなる意見を代弁することなく、ただ、私達がこの未曾有の大事故を「見ているようで実は見ていない」ことを示すかのようです。
1000部限定。エディションナンバー付、サイン本。