「私にとって映画監督はこの人だけがいればいい。」といいきってしまいたい程大好きなカウリスマキ(キアロスタミとかその他にも好きな監督はいますが。。)。
とにかく宝の一冊!

1980年代末、フィンランドから彗星のように登場し、類い希な映像センスやオフビート感覚、また人が生きることの悲しみと社会の酷薄さに対する批判を打ち出して、世界の映画ファンを震撼させた映画監督、アキ・カウリスマキ。本書は、2006年に刊行された世界初のカウリスマキへのインタヴュー本の完訳である。

内容は、ピーター・フォン・ヴァーグによるカウリスマキへの年代順に作品を追うかたちで行われたインタヴューを中心に、映画のスチールをフルカラーでふんだんに盛り込み、さらに詳細な作品紹介・人物用語解説などを付した、まさにアキ・カウリスマキ決定版といえるものである。

現在までにフィンランド語版とイタリア版(ロカルノ映画祭に時期を合わせたものだが、刊行はこちらがフィンランド語版より先)が出ているが、翻訳はフィンランド語版より行い、またレイアウトもフィンランド語版を踏襲するものとする。カウリスマキファンにとっては垂涎の書となることは間違いないだろう。