画面のほどんどがシャドウとミッドトーンで構成された、
湿度の高い、モノクロ写真のような作品。
ただ、シャドウの中のミッドトーンにかすかなハイライトの存在を感じる。
真っ暗ななかでもかすかな温もりが感じられる、そんな作品群。

村上春樹が心をこめて贈る、12の「パーソナル・ベスト」。レイモンド・カーヴァーの全作品の中から、偏愛する短篇、詩、エッセイを新たに訳し直した「村上版ベスト・セレクション」に、各作品解説、カーヴァー研究家による序文・年譜を付す。