私の手元にやってきたのは(たまたまですが)新潮文庫バージョン。
表紙がイケててびっくり。
翻訳者の青木さんによる後書きにもありましたが、
まさに、アンチ・ドラマティック、アンチ・ヒロイック。
そして読み終わった後は意外にさわやかな気分。
(但し邦題だけが残念な作品。)
先日読んだ「鳥の神殿」も思い返すとじわじわと面白さが。
ブローティガン熱が再発しそうです。
ここは人々が一番大切な思いを綴った本だけを保管する珍しい図書館。住み込み館員の私は、もう三年も外に出ていない。そんな私がある夜やって来た完璧すぎる容姿に悩む美女と恋に落ちた。そして彼女の妊娠をきっかけに思わぬ遠出をするはめになる。歩くだけで羨望と嫉妬の視線を集める彼女は行く先々で騒動を起こしてゆく。ようやく旅を終えた私たちの前には新しい世界が開けていた…不器用な男女の風変わりな恋物語。
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