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玉手箱のような長編3部作。またいつか、登場人物たちに別の作品で会える気がする。

この世界は
喜びと悲しみを繰り返しながら
回りつづけている。

もう、泣かないで。

師匠のベルダさんが
愛用していた万年筆のインク、
〈六番目のブルー〉を探し求めて
ジャン叔父さんと旅をつづけてきた
14歳のオリオ。

インクの秘密を解く鍵が
奇妙な唄にあるとわかるが、
なかなか見つからない。

そんなとき、
迷えるオリオを導いたのは
世にも稀な
「本当の真っ赤な林檎」だった――。