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鯨に優しく見守られている小さな街と人々が目に浮かぶ。

人はみな、未来に旅をする

『流星シネマ』『屋根裏のチェリー』
そして――。
静かに心が共振する、希望の物語。

僕は地元のラジオ局で深夜の番組を担当している。
ある日、17歳の時に絵のモデルをしたことを話したところ、
リスナーから、僕によく似た肖像画を見た、と葉書が届く――。
土曜日のハンバーガー、流星新聞、キッチンあおい、行方不明の少年、多々さん、鯨オーケストラ――すべてが響きあって、つながってゆく。
小さな奇跡の物語がここに終わり、ここから、また始まる