梨木さんが言いたかったことがこの物語のうしろにたくさん積み上がっているのが伝わってきました。
小学生とか中学生、若い人に読んでもらいたいなと思う、大事な本だと思います。

宗教とは。国とは。人間への深いまなざしが捉えた青春小説の新境地。 1899年、トルコ。遺跡発掘の留学生村田君の下宿には、英国の女主人、ギリシャ、ドイツの若者がいて熱い交流があった。宗教、民族、国家の根っこから人間を見つめ、その喜びと苦難を描いた新スタイルの青春小説。