初めての彼女のエッセイを読みましたが、相変わらずの人物描写の細やかさに感心。
また、控えめながらも彼女の関心ごとや価値観が理解できて大変興味深かった。
「理解はできないが、受け容れる」それがウェスト夫人の生き方だった。「私」が学生時代を過ごした英国の下宿には、女主人ウェスト夫人と、さまざまな人種や考え方の住人たちが暮らしていた。ウェスト夫人の強靭な博愛精神と、時代に左右されない生き方に触れて、「私」は日常を深く生き抜くということを、さらに自分に問い続ける—物語の生れる場所からの、著者初めてのエッセイ。
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