じわじわ、いい。近いうちにもう一周読もう。カーヴァーの大聖堂をもう一回読もう。
「美容室と酒場―どちらも人がふらりと入ってきては、別の姿になって出てゆく場所」。美容室に踏みこんできた男とそれを迎える女の胸さわぎを描く表題作。亡き夫レイモンド・カーヴァーの名短篇「大聖堂」と対をなす、盲目の男とある夫婦の一夜を描いた「キャンプファイヤーに降る雨」。夫がひそかに隠していた浮気相手からの手紙を燃やしてしまう妻。その妻に、夫がかけたひとことの重み(「祈る女」)。―誰もが抱える喪失の痛みと、ときに人の魂を光の中に照らしだす恵みのひととき。人生の機微とその不思議を、シンプルかつ美しい言葉で描きだす、大人の味わいの傑作短篇集。父母をめぐるエッセイ二篇を付す。/p>

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