
とても楽しくて好きだったのですがここ数年はやっていません。
単純なので、来年はたくさん水辺に行って、梨木さんのような思いに耽りたいなと。
カヤックで漕ぎだす、豊かで孤独な宇宙。そこは物語の予感に満ちている。

梨木さんが言いたかったことがこの物語のうしろにたくさん積み上がっているのが伝わってきました。
小学生とか中学生、若い人に読んでもらいたいなと思う、大事な本だと思います。
宗教とは。国とは。人間への深いまなざしが捉えた青春小説の新境地。 1899年、トルコ。遺跡発掘の留学生村田君の下宿には、英国の女主人、ギリシャ、ドイツの若者がいて熱い交流があった。宗教、民族、国家の根っこから人間を見つめ、その喜びと苦難を描いた新スタイルの青春小説。

彼女の価値観や姿勢にとても共感と安心を覚えました。
そして、「ぐるり」に対して、いつわり/みせかけでない、
本物の、ナチュラルな愛を感じました。
高千穂岳に近い山荘で出会った一頭の鹿のこと、イギリスのセブンシスターズの断崖でドーバー海峡の初夏の風に吹かれながら友と交わした会話、トルコのモスクでのヘジャーブをかぶった女たちとの出会い、イラク戦争の衝撃、少年少女による殺害事件への強い思い—喜びも悲しみも深く自分の内に沈めて、今いる場所から、一歩一歩確かめながら考えていく。待望のエッセイ。

初めての彼女のエッセイを読みましたが、相変わらずの人物描写の細やかさに感心。
また、控えめながらも彼女の関心ごとや価値観が理解できて大変興味深かった。
「理解はできないが、受け容れる」それがウェスト夫人の生き方だった。「私」が学生時代を過ごした英国の下宿には、女主人ウェスト夫人と、さまざまな人種や考え方の住人たちが暮らしていた。ウェスト夫人の強靭な博愛精神と、時代に左右されない生き方に触れて、「私」は日常を深く生き抜くということを、さらに自分に問い続ける—物語の生れる場所からの、著者初めてのエッセイ。

こちらも面白くて1日で読んじゃった。
もっと長編で描いてもらっても良かった気がする。
コトバがなんか奇麗でした。
持統天皇の治世を舞台に、丹生都比売という姫神と、水と、銀とに彩られた、草壁皇子の少年の日々を描く。

面白い。深い。
”クローン”とか”粘菌”とか、自分のつぼにぐっと来るキーワードがたくさん
あったこともうれしかった。
なんかいつもの彼女の作品よりも突き抜けちゃってる気がする。
始まりは「ぬかどこ」だった。先祖伝来のぬか床が、呻くのだ。変容し、増殖する命の連鎖。連綿と息づく想い。呪縛を解いて生き抜く力を探る書下ろし長篇。


これはさすがに男子校育ちの輩にはつらかった。なかなか感情移入、共感ができないまま終わった。
何かを探すためでなく、ただ日常を生き抜くために…。古い祖母の家。草々の生い茂る庭。染め織りに心惹かれる四人の娘と、不思議な人形にからまる縁。生命を支える新しい絆を深く伝える書き下ろし長篇。


ファンタジー作品の王道、大作だと思います。生きていく上で大事な言葉もたくさん見つかります。
おじいちゃんが話してくれた、近所のバーンズ屋敷に伝わる裏庭とは…。弟をなくした少女の魂の孤独な冒険。ナイーブながらも弾力ある心の在り様を描く、重層的ファンタジー。


やっぱり主人公が男性だと入りやすいみたいです。再放送ですが、2006/1/23からNHKラジオでこちらの作品の朗読が始まるらしいです。
これは、つい百年前の物語。庭・池・電燈つき二階屋と、文明の進歩とやらに棹さしかねてる「私」と、狐狸竹の花仔竜小鬼桜鬼人魚等等、四季折々の天地自然の「気」たちとの、のびやかな交歓の記録。

女の子が主人公の本を読んだのは「モモ」以来かも。おばあちゃんの庭の情景がはっきり浮かんできます。ターシャの庭とはちょっと違う感じ。
中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも…。その後のまいの物語「渡りの一日」併録。
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