BOOKWORM

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ご縁で巡り会えた写真集や国内外の文学を中心に、たまに映画や音楽など。

アレックス・シアラー : スノードーム ☆☆☆☆・

切ないね。

ある日、若い科学者クリストファーが姿を消した。彼は、ひたすら「光の減速器」の研究を続ける、ちょっと変わった青年だった。失踪の際、彼は同僚のチャーリーにある原稿を残した。そこには、不思議な物語が綴られていた。彼が残した物語は、真実か、それともまったくの空想か。

トーマス・ベルンハルト : 石灰工場 ☆☆☆☆・

どうしても読みたかったので図書館で借りてきたよ。
読後はちょっぴりせつなく、でも何か清々しい気分。もっと日本語訳がでればいいのに。

Konrad arbeitet jahrzehntelang an einer Studie über das Gehör, ‘das philosophischste aller Sinnesorgane’. Seine Frau, er selbst, die ganze Umwelt werden ihm zu Objekten des Experimentes, das Unhörbare zu hören, das Erkannte mitzuteilen. Als die allein auf den ‘Wörterverkehr’ gestellte Kommunikation zur ‘expemplarischen Wortlosigkeit’ wird, stellt sich der Tod ein.
(ドイツ語!)

ポール・オースター : ガラスの街 ☆☆☆☆・

ちょっと今更ですが柴田さん訳の「ガラスの街」を読みました。
「幽霊たち」と同じくらい引き込まれるスリリングな作品。
「シティ・オブ・グラス」は読んでいなかったのでどちらが日本人にとって面白いのかわかりませんが、名作には違いないと思いました。

Coyote(コヨーテ)No.21
特集 柴田元幸が歩く、オースターの街「二〇〇七年、再び摩天楼へ」

小説家と翻訳者の関係にとどまらない深い繋がりで結ばれたポール・オースターと柴田元幸。リバーサイドパーク、ブルックリンブリッジ、パークスロープ……。季節外れの雪が舞うなか、オースターが綴る街を、柴田元幸が歩く。
待望の柴田訳 「ガラスの街」300枚一挙掲載!

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トーマス ベルンハルト : ヴィトゲンシュタインの甥―最後の古き佳きウィーンびと ☆☆☆・・

偽善者じゃない人たちは正直で純粋な人たちです。

素哲学者ルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタインの〈狂った〉甥パウルの姿を追いながら、死・狂気・病気・破滅をテーマに人間実存の暗黒面を正面から見据える。

フリオ・リャマサーレス : 狼たちの月 ☆☆☆☆・

「黄色い雨」の作者のデビュー作。訳者は引き続き木村榮一氏。
ちょっと衝撃です。しばらく忘れることはないでしょう。

これは誰かが語らねばならなかった、極限的な悲劇の物語である。

カレル・チャペック : クラカチット ☆☆☆・・

主人公の性格がちょっと面白い。

「クラカチット! P技師、住所を知らせられたし」。謎の新聞3行広告が誘発するものとは。ここから、若き科学者が国際陰謀に翻弄され、原子爆弾と恋と冒険の波乱万丈のドラマは幕を切る・・・・・・。クラカチットとは原子爆弾のこと。核戦略国家の出現を予見し、高い思想的使命と芸術性を併せ持って現代的課題に挑戦した、チャペックの最高傑作ロマン。

ゴーゴリ : 外套・鼻 (岩波文庫) ☆☆☆・・

どちらも素晴らしい。もう少しで未知谷さんから、ノルシュテンの絵つきの「外套」が発売されるらしいです。すごい楽しみ。

ある日、鼻が顔から抜け出してひとり歩きを始めた…写実主義的筆致で描かれる奇妙きてれつなナンセンス譚『鼻』。運命と人に辱められる一人の貧しき下級官吏への限りなき憐憫の情に満ちた『外套』。ゴーゴリ(1809‐1852)の名翻訳者として知られる平井肇(1896‐1946)の訳文は、ゴーゴリの魅力を伝えてやまない。

アントン・P. チェーホフ : すぐり (チェーホフ・コレクション) ☆☆☆・・

自分の価値観を定期的に疑わないと行けないと思いました。

「箱に入った男」「恋について」とともに3部作を成す作品。説話形式をとり、登場人物が交差していく。作者のメッセージが登場人物を通して直接伝えられ、チェーホフが自己に課した理想などがひしひしと伝わってくる一冊。

アントン P. チェーホフ : 大学生 (チェーホフ・コレクション) ☆☆☆・・

もうね、この後味がたまりません。

厳寒のロシア、焚き火に暖をとる大学生は千九百年以前、同じように焚き火に手を翳ざしたパウロの苦悩に思いが到り、過去が現在に直に繋がっていることに気付いた。そして、湧き出る力を覚えたのだ。これは正に希望そのものであろう。ロシア語の響きが補う豊饒さを、豊かな語義で補完する新訳と34頁に亘る奔放な絵画で再現するチェーホフ至宝の短篇世界。

アントン・P. チェーホフ : 少年たち (チェーホフ・コレクション) ☆☆☆・・

こちらも名作。絵はユーリ・ノルシュテインの娘さん。

新天地アメリカへの冒険に心惹かれる「少年たち」。夜の病院にひとり残された少年を描く「小さな逃亡」。レフ・トルストイが厳選したチェーホフの30作品中で、特に年少者のために選び、好んで朗読した2作品を収録。

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    中村 直彦|naohiko nakamura 写真を見たり、撮ったり、好きな本を読んだりしてのんびり生きています。 写真のブログもあります⇒PHOTOWORM

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