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ご縁で巡り会えた写真集や国内外の文学を中心に、たまに映画や音楽など。

中沢 新一 : 森のバロック ☆☆☆・・

実は2回目。初めて読んだときは南方マンダラが理解できず挫折。
そして今回もやっぱりむずかしくてよく消化できませんでしたが、前回よりも少しだけ理解が進んだ気がします。
この本が、その後の「対称性人類学」シリーズのきっかけになったことはよく分かりました。
少し仏教の勉強をしてから再読しようと思います。いつかはしっかり南方マンダラを理解するぞ!

生物学・民俗学から神話・宗教学に精通、あらゆる不思議に挑んだ南方熊楠。那智の森の中に、粘菌の生態の奥に、直観された「流れるもの」とは何か。自然や人間精神の研究の末織り上げられた南方マンダラの可能性とは?後継者のいない南方熊楠の思想、「旧石器的」な思考の中に、著者は未来の怪物的な子供を見出す。対称性理論への出発点となった記念碑的著作。

吉田 篤弘 : 小さな男 * 静かな声 ☆☆☆・・

読み終えたときの心地よさは相変わらずです。
こちらの作品は「ウフ.」に連載していたようですね。
昔、「ウフ.」よく読んでました。春に休刊になってしまった、とのこと。残念ですね。

□いまは独り身である。
□友だちはあまりいない。
□引き出しから、思いがけないガラクタが出てきたことがある。
□自転車に乗れる。
□自由奔放な弟/妹になれたら、とときどき思う。
□道に迷いがちである。
□小さなものが好きである。
2つ以上あてはまるものがあれば、どうぞページをおめくりください。
煌めくことばの宝箱。待望の2年ぶりの新作小説!

熊谷 達也 : 邂逅の森 ☆☆☆・・

直木賞と山本周五郎賞のダブル受賞の作品。ドラマチックですがマタギの生き方が生き生きと伝わってきます。

秋田の貧しい小作農に生まれた富治は、伝統のマタギを生業とし、獣を狩る喜びを知るが、地主の一人娘と恋に落ち、村を追われる。鉱山で働くものの山と狩猟への思いは断ち切れず、再びマタギとして生きる。失われつつある日本の風土を克明に描いて、直木賞、山本周五郎賞を史上初めてダブル受賞した感動巨編。

安田 喜憲 : 日本よ、森の環境国家たれ ☆☆☆・・

環境考古学の先生の本。「森の民」と「家畜の民」の違いを、歴史的・地理的にとてもすっきり、わかりやすく教えてくれます。
私たち日本人が「森の民」として森(地球環境)と共に生きる生き方の重要性・必然性を再確認できる本です。

人類文明史には「森の民」の「植物文明」と「家畜の民」の「動物文明」の二類型があるというのが、本書の最大の発見である。「森の民」の「稲作漁撈民」は桃源郷を、「家畜の民」の「畑作牧畜民」はユートピアを創造した。桃源郷こそ「森の民」の究極の生命維持装置だった。だが、人類文明史は、一面において後者の「動物文明」が前者の「植物文明」を駆逐する歴史であった。そうした中で「森の民」日本人は「家畜の民」に蹂躪されへこたれたことが一度もなかった。日本人が森にこだわり「森の環境国家の構築」に邁進するかぎり、日本の未来は安泰であるというのが、本書の提言である。

岡沢 憲芙 : スウェーデン―自律社会を生きる人びと ☆☆☆・・

まがりなりにも会社を運営する側としては、なにより「経済システム」がどのような考え方で運営され、その中で企業がどのように活動し、税金を収めたり、雇用を創出したり、社会貢献したりと…その辺がとても気になります。優れた社会システムや政治システムがきちんと機能するためには、経済活動/経済システムが「変わらなきゃ」と強く感じているからです。
そのような話は詳しくこの本には書かれていなかったわけですが、「ワークライフバランス」が「個人」としてはもちろん、「社会」としても重要な点を再認識できました。
「ワーク・ライフ・バランス」もいいけど「ワーク・ソーシャル・バランス」の方が大事かな。

スウェーデンで出産を経験した人、スウェーデンの大学で学んだ人、スウェーデンで休養する人、このようなさまざまな生活と、深い専門的知識をリンクさせて、スウェーデン社会における、生から死に至る一生を通じた生活の話題から、社会の自律性を巡る論考を進めた一冊。

池谷 裕二, 糸井 重里 : 海馬―脳は疲れない ☆☆☆・・

脳って面白いですよね。私も「経験メモリー」を増やして天才とはいわずとも常に柔軟な発想ができる脳みそをつくっていきたいと思います。脳のことをソフトにお勉強したいかたにおすすめです。
脳のことをもっと詳しく知りたい方は、ラマチャンドラン『脳の中の幽霊』がおすすめです。これは面白かった!
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栗田 宣義 : 社会学 (図解雑学) ☆☆☆・・

内容はいたってまじめなのですが、挿入イラストがとてもかわいくて拍子抜けします。絶妙なバランスです。

ジェンダー、権力、ユートピア、社会変動、文化資本、テーマパーク、流行、カルト、メイク、恋愛、セクシュアリティ、規範…。日常生活から国際関係まで、あなたの疑問を明快なコンセプトと図解で説明。

アン・モロウ・リンドバーグ : 海からの贈物 ☆☆☆・・

来週初めてお会いする社長さんの社名の由来がこちらの本からということで読んでみました。
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礫川 全次 : サンカと三角寛 – 消えた漂泊民をめぐる謎 ☆☆☆・・

サンカといえば沖浦さんの『幻の漂泊民・サンカ』が分かりやすくて面白いですが、こちらもなかなか。沖浦さんとはサンカの出生時期などにおいて意見を異にするようですが、サンカに対して様々な理解や変容があったよ、という流れは分かりやすかったです。

サンカとは何か。それは実像なのか、虚像なのか、幻像なのか。これらの問いに正しく答えられる人物は、おそらく一人しかいない。山窩小説家、サンカ研究家として知られた三角寛である。三角は昭和初期にサンカに注目し、その存在を世に知らしめた。その後、サンカに関する情報を「独占」した彼は、昭和三〇年代にサンカの消滅を見届け、その歴史の終結を宣言した。これまでに語られたサンカ論の系譜を丹念にたどりながら、消えた漂泊民サンカ、そして三角寛という人物をめぐる謎に迫る。

大竹 国弘 : チェコスロバキアの民話 ☆☆☆・・

やっぱり日本の民話とはちょっと違う。あまり不思議なものはなくストーリーもストレート。チェコアニメに見られるような面白さは見られませんでした。でも、その中でも「オテサーネク」だけはちょっと異彩でした。

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    中村 直彦|naohiko nakamura 写真を見たり、撮ったり、好きな本を読んだりしてのんびり生きています。 写真のブログもあります⇒PHOTOWORM

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