静かで悲しく、とても奇麗な作品。
子供の世界は残酷です。
心に鎧を着ることを拒み、純粋に生きることを選んだ子供には特に。

一家心中で一人だけ生き残った少年アルネは、父親の友人一家の新しい家族として迎えられる。けれども運命は彼にとってあまりに過酷だった。北ドイツの港町ハンブルクを舞台に、美しいエルベ河畔の自然の中で、ゆっくりと進行する繊細な魂の悲劇。