またまた分厚い本を手にとってしまいました。
しかも1ページ2段もの。
(ラマチャンドラン「脳のなかの幽霊」以来。)

読み終わるまでとても時間がかかってしまいました。
2つのストーリーが並行していく作品は多々ありますがこちらは3つ。
アウグスト・ザンダーの1枚の写真からよくもまあこんなに話を膨らませたなと
感心してしまいます。フォードの平和船の話やベンヤミンの写真論までと
テーマが盛りだくさんに詰め込まれてました。
おなかいっぱいです。

それは1914年のうららかな春、プロイセンで撮られた一枚の写真からははじまった。縦横無尽の文章、ほとんど小説の域を逸脱しているような緻密な思索。現代アメリカ文学最強の新人が描き切った驚異の物語。